Welcome to my blog

夢の源泉にふれる/ビル・エヴァンスのホロスコープを考察する

夢の源泉にふれるスキャン

夢は創造の源泉で、その人のたましいの根源的な所とも結びついている気がしています。

数週間ほどコミティアの準備で物理的に忙しかったのですが、逆行水星(懐かしむ)と海王星(繊細で幻想的)のスクエアが影響していたのか、繊細で美しいピアノが歌う、ビル・エヴァンス(Bill Evans)を聴いて製作準備していました。こういう雰囲気のものを取り入れようとしていたのでしょうね。

クラシックに影響を受け、スタンダード楽曲を題材とし創意に富んだアレンジと優美なピアノタッチ…と、wikiを要約しましたが本当にその通りで、華やかであるものの孤独で繊細な雰囲気で、楽曲の親しみやすさと繊細なピアノタッチはジャズファン以外のハートも打つのではないでしょうか。

アストロ・データバンクを参考にビル・エヴァンスのホロスコープを読んでみました。
AAなので信頼できるデータです。

1929年8月16日生まれ アメリカ合衆国ニュージャージー州プレインフィールド
1980年9月15日(51歳没)

男:4/女:6
活動:4/不動:1/柔軟:5
火:3/地:4/風:1/水:2

Asc:蟹座/Mc:魚座
太陽:獅子座/月:山羊座

◆アングルは女性サイン
◆Ascー金星・冥王星がコンジャンクション
◆Icー火星コンジャンクション
◆Dscー月コンジャンクション

女性サインが若干多い印象です。
不動が1ということで、行動を起こし柔軟に変化・前進するパワーがあり、維持することよりも常に変化・向上を望む性質が窺えます(射手座の土星ー乙女座の火星で柔軟宮同士のスクエア)。

人柄としては真面目で努力家、繊細で優しく豊かな感情を内に秘め、時に抑圧されたエネルギーがあふれ出し止まらなくなることもあって、それが抒情的で素晴らしい演奏に結びつく…。
涙もろく感情的に泣いてしまう一面もあった人かもしれないです。
見た目はピシッとしたオールバック黒縁眼鏡→髪と髭を伸ばし、お口をキュっと結んで無表情を装う…などやや近寄りがたい雰囲気(Asc冥王星のコンジャンクション)ですが、アングル・天体の多くが女性サインで月ー金星のアスペクトも持っているので、喋ってみるとソフトで優しく礼儀正しく、保護本能の強い人だったと思います。バンドのメンバーチェンジも殆どないですし、仲間を大切にする人柄だったのでは…
写真を見ても控えめに微笑んでいたり優しい表情なのが分かります(Asc蟹座、山羊座の月)。
男性で女性サインが多いとソフトな話し方・しぐさなどで現れるでしょうし、金星ー冥王星もコンジャンクションしているので女性を引き付けそうですし、才能もあってミステリアスな魅力に富んだ、引力ある人として映るのでモテたはずです。

掘り下げてみます。

Ascは蟹座で、感情で物事をとらえる感覚の人で、同情心も強く自分のテリトリー内の人を保護し守ろうとする性質もあります。活動宮なので休みなく動き回り、Ascにコンジャンクションした冥王星の影響力もあり得体のしれない存在感、底力や集中力もあります。
支配星の月がDscの近くにあり、Asc-金星コンジャンクションに対しオポジションしています。
さらにMcの支配星・海王星とはトラインの関係です。
同情心があり繊細で優しい一面と、気弱で愛情表現が苦手で、精神的にやや不安定になりやすい傾向も示唆しているように思います。山羊座の月なので位置としては月の持つ優しい一面が出にくいのかなという感じもします。堅くて真面目な月で、その優しさを利用されることもあったのかも。
Asc支配星の月は他の感受点との接点が多く、色彩豊かな心を象徴しており、
3室の太陽・海王星・水星との結びつきは、この人の感情のはけ口としてピアノに向かう必要性を示唆しているとも思います。

Mcは魚座で、感受性豊かで高い共感能力を発揮し、芸術や奉仕活動など、多くの人に「癒し・愛情を与える」仕事に適性があることが窺えます。
支配星の海王星は3室で、空想・直観力に優れて情緒的なものを理解し、創造的才能や心理的表現力に長けたキャラクター像が浮かび上がってきます。
3室には他に水星があり太陽とコンジャンクションしています(太陽ー海王星ー水星)。
Mc近くの天王星は水星と150度で、これは折り合いのつかないものを努力と学習によって結びつけるもの。牡羊座は直感、乙女座は実用的な知識などを象徴します。直観と知識の結びつき。
直観とコミュニケーション能力・情報収集能力にも長けていて、即興の表現力はここに現れているのかなと思います。


これだけで十分ビル・エヴァンスの音楽性を象徴しているような気がしています。

繊細でリリカルなピアノ表現は金星ー月のオポジションに、
独創的で即興性に富んだメンバー間のインター・プレイは3室の水星ー海王星のコンジャンクションと天王星のインコンジャクトに、そして魚座の副支配星である木星は12室から3室水星に対してスクエアで結びついています。
この水星は12室からの流れでもあるわけで、創造の源泉が表現力と結びついている…その人の精神の深い泉から豊かな恵みが途切れることなく滾々とわき出ている様子を想像させます。

土星はDsc7室から6室への流れで太陽に対しトラインですが、Icの火星とはスクエアです。
4室ー6室なので仕事上のストレスで抑圧された繊細な一面が、自分の軸足となる場所で何かしら居心地の悪さと結びついて暴発したり…
ただ、土星と太陽のトラインは思慮深く努力する人柄を象徴しているのです。

天王星(変化)ー冥王星(死と再生)の組み合わせは『革新』を連想する組み合わせで、月を含んだTスクエアとなります。月は愛着とか母親、妻などを象徴します。
自己破壊的になる要因に「突発的な誰かとの別れ・死」の影が浮かび上がります。

1961年、ビル・エヴァンスのファースト・トリオのベーシストだったスコット・ラファロが不幸な交通事故で亡くなっています。その死後しばらくはピアノに触れられず・半年間もの間表舞台に出てくることが出来なかったそうです。
1973年頃には内縁の妻が自殺し、1979年には実の兄まで謎の自殺…(T_T)
新しい家族とは別居、晩年の私生活はとても荒れていたようですが、
ひどい病気(薬物中毒による肝臓疾患)であることを自覚しながらも、医師の入院の勧めに応じず、
死の直前までピアノに向かい、
破滅的でありながら繊細で豊かな感情と結びついた抒情的な表現力は、大切な人たちの死という大きな痛みを伴いながら音楽へと昇華され、彼自身も音楽芸術という目にみえないものに統合されていったように思えてなりません。

麻薬も芸術も海王星の象徴するものです。
海王星は魚座の支配星で、ビル・エヴァンスの場合はMc魚座なので海王星の影響力は強かったと思います。
1950年代の兵役中、麻薬に手を出したときから死ぬまで切り離せないものとなりました。
Ascに冥王星がコンジャンクションしていて、死とか非物質的なものとの繋がり・非現実的な世界へのいざないというのが身近にあったのだと思います。
(冥王星の解釈は難しいのとすべての人に当てはまることではないでしょうが、私もAsc冥王星のコンジャンクションがあります。思い詰めやすく、人生そのものが重たく、生命とは…みたいなことがテーマにはなりやすいと思っています。)

「彼の死は時間をかけた自殺というべきものであった」(ジーン・リース)
という言葉がビル・エヴァンスを象徴的に表現していると思います…。

(↓You Tubeページに飛びます・音量にご注意ください)

素晴らしい演奏です(1980年の方は亡くなる1か月前の演奏です)。
言葉では言い表せない、抒情的で美しく繊細な世界が包み込んでくれます。
非現実的な儚さを内包した生命の発露ともいえる表現は、
私たちの精神に寄り添い、いつまでも色あせず、時間に淘汰されず残っていくものだと信じています。

Comments 0