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日本画家/安田靫彦ホロスコープリーディング

靫彦ホロ

近代日本画、歴史画の大家である安田靫彦先生のホロスコープリーディングをしてみました。

安田靫彦は明治時代の中頃に生まれ、下村観山、菱田春草、横山大観、小堀鞆音らの作品に感銘して絵の道を志した人です。主に目にする機会の多い作品としては「飛鳥の春の額田王」や源頼朝・義経兄弟を描いた「黄瀬川陣」あたりでしょうか。
歴史の教科書で見るような日本史ヒーローを描いていらして、きっと誰しも一度は目にしたことがあるはずです。
潔く洗練された線描、澄み切った色彩、余白をいかし象徴的に描く構図…
画品があり、徹底的な時代考証をもとに古代へ想いを馳せた格好良い作品ばかりです。
ホロスコープにはどのような特徴が表れているのでしょうか…!

1884年2月16日生まれ(-1978.4.29)

男6:女4
活動3:不動5:柔軟2
火2:土3:風4:水1

太陽:水瓶/月:天秤

情緒を重んじるというよりも、社会・伝統に根差したものから合理的な思考へ紐づけ、理知的で芯が強く、外側に開けた気質であると読み取れます。

水星ー天王星ー土星・冥王星で形成されたグランドトラインに、金星/火星・木星でカイトを2つ形成。
このグランドトラインも興味深く、
水瓶座:水星
双子座:土星
乙女座:天王星
牡牛座:冥王星
…と地と風のブレンドが半々となっていて、カイトの金星は牡羊座2度(AP)で天王星オポジション、火星は獅子座、木星は蟹座で水星オポジションです。
うまいことすべてのエレメントが織り交ざり、これらでミスティック・レクタングルが形成されていることになります。

幼少期から病弱で、小学校の高等科を中退し14歳で小堀鞆音の門をくぐり画家となり、94歳で亡くなるまで80年の長い画業を残しました。画家となってからも、ご自身の病気や盟友・今村紫紅の死も目の当たりにしていますから、死を意識する出来事が多かったと推測されます。
生家は日本橋の料亭で、実兄が歌舞伎役者でもあったため梨園との交際も深かったそうですが、こうした背景からも文化・伝統・美術などの世界が身近にあって、精神の養いとしていたのでしょう。

グランドトラインの一角である土星・冥王星のコンジャンクションはたいへんな努力家であることが示唆されていますが、
このコンジャンクションに対して水瓶座後半の太陽がスクエアですから、ここからも心身を削るような努力をされていることを読み取れます。
水瓶座1度に位置する水星は、蟹座の木星と獅子座の火星とオポジション。
頭の回転が早く日本刀のような美しさもった切れ味の鋭い知性と情報収集能力の持ち主であると同時に
コミュニケーション能力も非常に優れ、お喋りで(^^)学問・研究にも向きますし、伝統など大切に守られてきたものを保護し、拡大させるような意味合いも含んでいることになります。

さらに、乙女座の天王星に対して牡羊座の金星がオポジションですので、
これは革新的な美的才覚を発揮する組み合わせです。
乙女座の天王星は細部まで徹底的に分析して新しいものを持ち込もうとするでしょうし、牡羊座AP金星もパワフルに未知のものを持ち込んできます。
そして、これが全くの「未知」なのかというと、そうでも無さそうなんですよね。
金星ー木星ー土星・冥王星で小三角を形成しているのです。
牡牛座の冥王星はその土壌にもともとある油田をイメージさせますし、双子座の土星は拡散されて散り散りになっている情報を精査して必要ないものをそぎ落とすイメージも湧きます。
蟹座の木星はもちろん伝統の保護など。個人のルーツに関わるものも広く想像しますね。
元々身近にある「歴史」という題材の中に考古学の要素を組み込んで、さらに出土品などからも想像を膨らませ、絵の中に取り入れていったのは、まさにこのアスペクトが働いているようではないでしょうか。
洗練された描線の美しさは、鋭い刃物のようでありますが、そこにふくよかで逞しい精神の強さを感じられるのです。
これは水星ー火星・木星のオポジションを連想する表現(言語・水星)であります。

澄み切った色彩と無駄のない簡潔な構図による「象徴的な美しさ」。
優美で淀みを感じさせない洗練された「線描」。見かけ上のものに限らず…。
私は、近代日本画の名品はこの幾つかの条件がそろってこそ生み出されるものだと信じていますが、まさに安田靫彦芸術が体現しているのです。

序文でも書きましたが、靫彦先生は小学校の高等科を中退しているにも関わらず、画壇の中でもまれに見るほどの教養人であります。
ヤマトタケル・聖徳太子・源頼朝・源義経・織田信長・卑弥呼・額田王などなど…
誰しもどこかで靫彦先生の描いた歴史画を目にしていると思いますが、
そうした歴史上の人物を描くうえで、徹底的な時代考証をし、さらに考古学の知見を取り入れて、新しい解釈を生み出す…
従来の歴史画にはみられなかった「新しい考証」による研究成果が織り込まれていて…驚くべきことに、これらは独学の研究成果なのです。

グランドトラインのみでは「閉じた」状態で自己完結してしまいがちです。
しかし、その閉じた世界を突き破るオポジションによって二つの目的と新たな可能性が、多角的にそして何重にも広がりを持っているのです。
それはただ革新的なだけではなく、伝統や歴史を徹底的に学び、吸収した上での「新しさ」。新しいものの中には、古いものも含まれているのです。
水瓶座の象徴することと重なります。

太陽は水瓶座27度『スミレで満たされた古代の陶器』
――気持ちを生々しく表現することを好まず、昔から普遍的に活用されている表現法の中に、自分の主張を紛れ込ませて伝えることを好む人です――松村潔 愛蔵版サビアン占星術より引用

まさに、そのまま安田靫彦芸術を象徴したサビアンシンボルだと思います。

―――日本の近代絵画史の流れの中で、古来の伝統を生かし、その上に揺るぎない新生面を拓りひらいた。
線描の端正さ、色質の清澄感、それはこの画家の作情全体を貫いている清澄感と強く結びついているものである―――
アサヒグラフ別冊1978秋/美術特集 安田靫彦/美術評論家・今泉篤男氏の寄稿文より引用

ゆきひこ

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