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水星/金星のアスペクトについて

Little-Heart.jpg
Little Heart/F3キャンバスにアクリル絵の具・胡粉で彩色
水星・金星・海王星の影響が入り混じっていることを感じられます

明治~昭和期の画家60人(日本画家を中心とした)ホロスコープを観察しながら、水星・金星のアスペクトについて考えていました。
芸術的な活動をする人にとって金星は重要な星ですが、いざ、その芸術性を表現しようとした時には水星の働きも非常に重要です。
水星は言語表現・コミュニケーション方法などを表すもの。絵を描く人にとって、絵を描くことは言葉を介さないコミュニケーションツールのようなものです。

水星…知性・知能・言語・神経・兄弟・コミュニケーションなど
金星…愛情・芸術・芸能・金銭・若い女性や恋愛観など

水星のアスペクトはハードアスペクトが多く、金星だとソフトアスペクトが多い印象です。
それぞれに重要そうなアスペクトについて、自分の備忘録用に書き出してみます。

◆水星

水星×土星
メッセージ性は強いが、思慮深く静けさの滲む画面構成。ハードアスペクト持ちが多く、高い技術力と、画題のための絵作りが徹底している。
例:速水御舟、徳岡神泉、鏑木清方、上村松篁、西村五雲、東山魁夷、田中一村

水星×天王星
個性的な線描・シルエット・デフォルメ。その背後には対象物をよく観察・取材した跡が窺える。鋭い観察眼。ソフトアスペクト持ちが多い。
例:菱田春草、河合玉堂、小茂田青樹、山口蓬春、田中一村、中村岳陵、福田平八郎、藤田嗣治

水星×海王星
幽玄さがにじみ出る。線描の輪郭線は曖昧で、いわゆる朦朧体や霧がかかったような印象から、サイケデリックな幻視的印象として現れる場合もあり非常に想像力豊か。ハードアスペクト持ちが多い。
例:横山大観、小林古径、土田麦僊、松岡映丘、宇田荻邨、東山魁夷、片岡球子、平山郁夫

水星×冥王星
緻密で重量感のある細かい仕事。集中力があり、細部まできっちり埋め尽くすような画面構成。何も描かれていない空間の密度(情報量)の濃さ。奥行きを感じさせる濃密な表現力。
例:岸田劉生、藤島武二、梅原龍三郎、川端龍子、福田平八郎、徳岡神泉、加山又造、不染鉄

◆金星

金星×土星
感情を内に秘め孤独感の漂うモチーフや表現。格調高くクラシックで、冷静に客観視した美意識がにじみ出る。ハードアスペクトの方が孤独感に包まれた印象。
例:菊池契月、東山魁夷、田中一村、岩橋英遠、小野竹喬、安田靫彦、堂本印象、小磯良平、青木繁

金星×天王星
画題やモチーフ等に、新鮮・斬新・新奇的で型破りな美しさと、色の使い方にその人独自の個性が出る。中間色が多く地味になりがちな日本画において、赤・青・緑など発色の良い色を巧みに扱う場合もある。水星×天王星と同じく、その人独自のデフォルメが効いた表情やフォルムが特徴的。テーマ、色使い、モチーフの組み合わせが劇的。
例:下村観山、橋口五葉、安田靫彦、川端龍子、村上華岳、速水御舟、奥村土牛、堀文子、片岡球子

金星×海王星
幻想的な優しいムードを持ち、儚い色香がたちこめたような表現。ソフトアスペクト、72度キンタイルも多い。
例:石井林響、上村松篁、木島桜谷、竹久夢二、小倉遊亀、鏑木清方、東山魁夷、藤田嗣治

金星×冥王星
描かれたモチーフに独特の濃い存在感が出る。凄みのある美しさを持つが、画家その人の「美」に関するイメージを突き詰めているため底知れない不気味さも抱えている。
例:岸田劉生、小磯良平、藤田嗣治、下村観山、上村松園、安田靫彦、竹久夢二、高山辰夫(みんな濃い…)

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水星×火星のハードアスペクトも多く、自己主張(線描)がはっきりとしていて絵が語り掛けてくる印象があり、言いたいことはしっかり言う。
金星×火星のソフトアスペクトを持つ人も多く、自分の中の芸術性を外側に向けて放出する。品の良さ・親しみやすい雰囲気が出てくる。
また、水星・金星ともに木星のアスペクトも重要で、大らかさを感じる要素となっている。
木星はその人の美学・哲学が現れるような感じで、表面的には分からないが画家の作品をいくつか見ていくとその世界観を感じられる人が多かった。

不動宮・活動宮のTスクエア・グランドクロスを持つ人の割合も非常に多く、仮に複合アスペクトが無くてもオポジション、スクエアで強調されていたり、三区分の割合で突出している人が多いです。
不動宮が強調された場合、自分の中の確固たる信念や拘りが非常に強く、価値を維持し続けるため重たく鬱屈な印象を醸し出します。活動宮の場合にも強迫観念的にずっと動き続けることになるので気が休まらず、作品全体から緊張感が伝わってきます。
芸術の世界において、自分の価値観を作り上げることも重要ですが、それを維持し続けながら改良を加えて磨き続けなくてはいけないですから、活動宮と不動宮の働きは重要です。
柔軟に周囲と協調し合うよりもむしろ、画家の拘りを押し出し続けるエネルギーのぶつかり合いで、芸術という舞台を押し上げて・引き上げていこうという精神が必要なのかもしれません。
そして、地・風のグランドトラインや元素の強調も非常に多く興味深いです。
物質的な価値・金銭、普遍的な知識の拡散として芸術が成り立っているということなのでしょうか。

また、どの太陽星座も平均して5人前後ずつ居ますが、蟹座10人・蠍座9人は突出しています。
(同じ水グループの魚座は4人と少ないです)
この時代特有のモノもありそうですが、興味深い結果になりました。

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総合的に考えてみると

◆ 水星のアスペクトは線描や観察力・表現力として現れている
◆ 金星はモチーフが纏っている雰囲気や画面全体のムードを表している
◆ 木星はその画家の作品から浮かび上がってくる「世界観」や哲学
◆ 「活動宮・不動宮」の強調と「地・風」の元素の強調で、画家と作品の価値を生み出し、拡散する力

それぞれ、太陽星座別
二要素 男:27|女:33
三区分 活動:22|不動:20|柔軟:18
四元素 火:12|地:10|風:15|水:23
/60人中

AP 木星・金星・太陽の割合が多い 22/60人中AP持ち(月は除く)
水星逆行 20/60人で、逆行する事も多いので珍しくはないが、R水星を持つ人に特徴的なのは絵だけではなく他の分野にも興味を持ち、複数の顔を使い分けているような多芸多才な人が多いこと。
熊谷守一は音楽愛好家で、一時期は絵を描かず音の周波数について研究していたり、鏑木清方は挿絵・随筆、竹久夢二は挿絵・詩など。また、色々な作風を使い分ける画家も多く、堂本印象や富田溪仙など、作風が一定ではない場合も多い。
兄弟・師匠などの影響を強く受け、幼少期から芸術的なものが身近にあったというケースも散見していた。多くの素晴らしいものに囲まれ過ぎて、自分の描くものについても迷いが生じやすい、という事もあるのかもしれない。

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